コラム
実習前から実習終了までの流れと気を付けること
保育実習が始まると、どのような流れで実習が進んでいくのか、またどんなことに気をつけたら良いのか、不安や疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、実習前から実習終了までの流れをわかりやすく解説すると共に、注意しておきたいポイントもお伝えしていきます。
実習の前にぜひ参考にしてみてくださいね!
保育実習前から実習終了までの流れ
1.実習先の決定とオリエンテーション
保育実習先は、まず自分の希望をいくつか学校に出して、その中から学校が決める場合が多いです。
希望としては、自宅から近い保育園や、自分が卒園した園などを挙げる学生が多いです。
また、学校を通さずに自分で直接希望する園に連絡して、実習をお願いする場合もあります。
その際には、実習をお願いしたいことや実習期間などを園にしっかり伝えることが大切です。
実習先が決まったら、事前に園との打ち合わせ(オリエンテーション)を行うことが多いです。
オリエンテーションでは、実習中に必要な持ち物や服装、勤務時間、園の方針などを確認しておきましょう。
2.実習開始
実習の期間は1〜4週間で、学校のカリキュラムや実習園によって異なります。
まとめて行うところもあれば、2週に分けて行うところもあり、さまざまです。
・1週目:子どもの様子や保育士の動きを観察する観察実習の期間。子どもたちと関わりながらトイレや食事の補助を行います。
・2週目以降:部分実習や、観察実習で学んだことを実践する期間です。保育士と同じ立場で、絵本の読み聞かせやピアノ演奏など、保育の一部を担当します。
また、観察実習中に学んだ子どもとの関わり方をもとに、保育士の指導の下、自分で計画を立てて保育を実践していきます。
部分実習に慣れてきたら、3週目以降や次回の実習で、1日保育を行う「責任実習」を担当するのが基本です。
責任実習では、1日の子どもの動きや保育士の動きを理解し、保育計画をしっかり立てた上で実践します。
3.実習期間中は毎日記録、振り返り
保育実習中は、毎日記録をつけます。
学校や園から指定されている「実習日誌」に、1日の流れや子どもの様子、保育士の動き、気づいたことなどを記録します。
書き終わった実習日誌は、実習担当の先生にチェックしてもらい、振り返りを行うことが大切です。
また、子どもとの関わりでうまくいかずに悩んだことや、現場の保育士がどんな対応をしているかなど、疑問に思ったことがあれば、日誌を通して質問してみると良いでしょう。
4.実習終了後は振り返りとお礼状を忘れずに
実習が無事に終わったら、学校側に「実習報告書」を提出します。
実習中に学んだことや感想、反省点などをまとめ、実習期間中に記録していた実習日誌と一緒に提出します。
また、実習先の園には、お世話になったことへの感謝を込めて「お礼状」を書き、送付します。
実習で学んだことや今後活かしたいことを丁寧な言葉でまとめ、感謝の気持ちをしっかり伝えましょう。
お礼状は、実習が終わってから遅くとも1週間以内に送るのがマナーです。
実習前から実習終了までに気をつけること
・事前に実習のねらいや記録の準備をしておく
実習が始まる前から、毎日実習日誌をつけることが決まっています。
そのため、実習中に学びたいことや実践したいことを、あらかじめ書き出しておきましょう。
いくつか実習のねらいを考えておくことで、実習中に悩むことが減り、気持ちに余裕が生まれますよ。
また、筆記用具を準備しておくことや、よく使う保育用語の漢字を確認しておくことも大切です。
・清潔感のある服装、髪型にする
実習中は、清潔感のある服装や髪型を心がけ、しっかりと身だしなみを整えましょう。
服装は園で指定されたものを準備し、長い髪はきちんと結んでまとめるなど、スッキリとした印象にすると良いですね。
・健康管理をしっかりと行う
実習中は慣れないことが多く、緊張もあって体調を崩しやすいです。
できるだけ早寝早起きを心がけ、食事もきちんと摂って健康管理に努めましょう。
体調が悪いときは無理をせず、必ず園に伝えることが大切です。
特に感染症の場合は、子どもたちにうつしてしまう恐れがあるため、十分に注意しましょう。
・挨拶や礼儀などマナーを意識する
実習の始まりから終わりまで、挨拶や礼儀といったマナーをしっかり守ることが大切です。
笑顔で元気よく挨拶し、返事も丁寧に行いましょう。
保育士や子どもだけでなく、保護者の方にも「おはようございます」「おかえりなさい」といった挨拶を積極的にすると良いですね。
また、オリエンテーションや実習中は時間を守ることが基本です。
実習終了後には、お礼状を遅れずに出すことも忘れずに気をつけましょう。
まとめ
実習前から実習終了までの流れと気をつけることをお話ししてきました。
慣れない実習が始まると、どういった流れで進んでいくのか、何に気をつけたら良いのかわからず不安になることも多いですよね。
オリエンテーションでしっかりと実習まで保育に関する理解を深め、実習中はたくさんの経験をすることで今後の保育士として活かせる部分がたくさん見えてきます。
事前準備や体調管理など気をつける点をしっかり意識して、保育実習に挑んでくださいね。