コラム
覚えておくと役立つ手遊び
歌に合わせて手を動かしたり、言葉遊びを取り入れたりする手遊びは、子どもたちの興味を引きつけるだけでなく、言葉の発達やリズム感、協調性の向上にも役立ちます。
他にも場を和ませたり、子どもたちの気持ちを切り替えたりするなど、活用法は多岐に渡ります。
そこで今回は、保育現場で役立つ手遊びをテーマ別に紹介していきましょう。
導入にぴったりの手遊び
朝の会や活動の導入に使える手遊びは子どもたちの集中を引きつけ、保育の流れをスムーズにする効果があります。
◎はじまるよ
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はじまるよ はじまるよ
はじまるよったら はじまるよ
1と1で 忍者さん ドロン
2と2で カニさん チョキン
3と3で ねこのひげ ニャー
4と4で タコの足 ヒュルン
5と5で 手はお膝
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はじまるよ、はじまるよというリズムに合わせて手拍子をします。
最後、手はお膝になるので導入としてはぴったりの手遊びですよ!
◎もも・りんご・なし・パイナップル
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もももももももも
りんごりんごりんごりんご
なしなしなしなし
パイナップル
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果物の名前を4回くり返して言いながら膝や肩を叩いていく手遊びです。
ももの時は膝、りんごがお腹、なしが肩、そしてパイナップルの時には頭の上で手を合わせます。
一度言い終わった後に「みんなは何が食べたい?」と子どもたちに問いかけ、4つの果物を順番に食べていき、食べ終わった果物は言わないようにして、全部食べると静かになるのでそのまま話を聞く時間へと繋がります!
◎グーチョキパーでなにつくろう
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グーチョキパーで×2
なにつくろう×2
右手はグーで 左手はチョキで
アイスクリーム
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グー、チョキ、パーを使って「なにつくろう?」と問いかけ、子どもたちが想像力を働かせて答えを出す手遊びです。
例えば、「カニさん」「ちょうちょ」など簡単な形を提案すると、子どもたちも一緒に楽しめます。
4、5歳児クラスになってくると簡単に感じてしまうので、何を出すのかを子どもたちに問いかけて新しい組み合わせを考えても楽しめることでしょう。
リズミカルな手遊び
活動の合間や少し場を持たせたいという時にはリズミカルに子どもたちと盛り上がれる手遊びがオススメです!
◎三ツ矢サイダー
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ひとつ ふたつ 三ツ矢サイダー×2
サイダー ボン ボン ボン×2
あんまり冷たくしないでね×2
サイダー ボン ボン ボン×2
シュワー!
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1、2、3と指を折りながら数字を数えていく簡単な振り付けなので様々なクラスで楽しめる手遊びのひとつです!
◎おべんとうばこ
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これくらいの お弁当箱に
おにぎり おにぎり ちょいっとつめて
きざみしょうがに ごましおふって
にんじんさん さくらんぼさん
しいたけさん ごぼうさん
あなのあいたレンコンさん
すじのとおった フキ
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歌詞に合わせてお弁当箱に食材を詰めていきます。
「次はゾウさんのお弁当を作ろう」とお弁当箱の大きさを変えると更に盛り上がります。
言葉遊びを楽しむ
◎あたまかたひざポン
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あたま かた ひざ ぽん
ひざ ぽんひざぽん×2
あたま かた ひざ ぽん
め み はな くち
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歌詞に合わせて、体の部位を触る手遊びです。
速度を変えたり、触る順番を変えたりすることで難易度を調整できます。
0、1歳児の赤ちゃんクラスでは体の部位を覚えたり触れ合ったりする場面で子どもたちに喜ばれます!
◎魚がはねて
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魚がはねてピョーン 頭にくっついた帽子
魚がはねてピョーン おめめにくっついたメガネ
魚がはねてピョーン お口にくっついたマスク
魚がはねてピョーン お膝にくっついたおしまい
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上記のように体に魚をくっつけて身につけるものを連想させる手遊びです。
首にはマフラー、足には靴というようにレパートリーを増やしていくとより楽しめますよ。
クールダウンやリラックスに使える
体を動かして遊んだ後や少し賑やかな時に落ち着いて話を聞く環境を整える時にも手遊びは大活躍します。
◎てんぐのはな
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てんぐの鼻は長いよ おっとっとっと このくらい
ゾウさんのお耳は大きいよ おっとっとっと このくらい
ありさんのお口は小さよ おっとっとっと このくらい
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「このくらい」のところで手を使って大きさを表現していきましょう。
最後のありさんで、声のボリュームを下げていくことで落ち着いてきます。
まとめ
手遊びは保育園生活をより楽しく、充実したものにするための強力なツールです。
紹介した手遊びを覚えておくとどんな場面でも柔軟に対応でき、保育士としてのスキルアップにもつながります。
子どもたちの笑顔を引き出しながら、成長を促す手遊びを日々の保育に取り入れてみてくださいね。