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実習で子どもへの声かけに迷ったときの対応例

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保育実習で子どもと関わるなかで、「どう声をかけたらいいんだろう?」と迷う場面はたくさんありますよね。
「一緒に遊ぼうとしても、関わりを持てない」「何度声をかけても動いてくれない」「泣いている子に何と声をかけたらいいのか分からない」など、実習中に悩んだ経験がある人もいるのではないでしょうか。
子どもへの声かけに、決まった正解があるわけではありません。
同じ言葉でも、子どもの年齢や性格、そのときの気持ちによって、受け取り方は変わります。
今回は、保育実習でよくある「声かけがうまくいかない場面」を取り上げ、子どもの気持ちや状況に目を向けながら、関わり方を工夫するポイントを紹介します。

子どもへの声かけに迷ったときの対応例

・子どもに話しかけても反応してくれない場合
「何して遊んでいるの?」と声をかけたのに、「別に」「分からない」と返されたり、こちらを見てもらえなかったりすると、少し寂しい気持ちになるかもしれません。
でも、子どもが反応してくれないからといって、嫌われているとは限りません。
遊びに集中していたり、まだ実習生との関係に慣れていなかったりすることもあります。
そんなときは、無理に会話を続けようとせず、子どもの遊びを観察してみましょう。
例えば、ブロックで遊んでいるなら、「大きなお家になってきたね」と、子どもがしていることを言葉にしてみます。
ポイントは、無理に話をさせようとするのではなく、子どもの遊びに関心を持ち、一緒に楽しむことです。
少し離れたところから遊びを見守っているうちに、子どものほうから話しかけてくれることもあります。

・「やりたくない」と言われた場合
次の活動に向けて声をかけても、「やりたくない」「やらない」と言われることがあります。
そんなとき、「みんなやってるよ」「一緒にやろうよ」と何度も誘いたくなるかもしれません。
しかし、子どもが参加したくないと感じるのには、何か理由があるのかもしれません。
今の遊びを続けたい、少し疲れている、活動内容が分からず不安、初めてのことに緊張しているなど、その理由はさまざまです。
まずは、なぜやりたくないと感じているのか、子どもの表情や様子にも目を向けてみましょう。
そのうえで、状況に応じて、次のような声かけを試してみる方法もあります。
「もう少し遊んでからにする?」
「先生と一緒にやってみる?」
「まずは見てみる?」
「どこからやってみたい?」
子どもが自分の気持ちを大切にしながら、安心して次の活動ができるように関わることが大切です。
ただし、活動への参加をどのように促すかは、子どもの年齢や活動内容、園の方針によっても異なります。
実習生だけで判断せず、担当の先生の関わり方を観察し、対応に迷ったときは相談しましょう。

・子どもが泣いているとき、何と声をかければいいか分からない場合
子どもが泣いていると、「大丈夫だよ」「泣かないで」と声をかけることがあるかもしれません。
ただ、子どもは不安や悲しさ、悔しさなど、さまざまな気持ちから泣いていることがあります。
まずは、泣いている気持ちを否定せず、子どもの様子を見ながら関わることを意識してみましょう。
例えば、理由が分かっている場合は、「悲しかったんだね」「嫌だったんだね」「びっくりしたね」など、子どもの気持ちに寄り添う言葉をかける方法があります。
まだ何があったのか分からない場合は、無理に理由を聞き出そうとせず、そばにいて安心できる環境をつくることを優先してもよいでしょう。
必ずしも言葉をかけ続ける必要はありません。
静かに隣に座るなど、子どもの様子に合わせて関わることも大切です。

・何度声をかけても子どもが動かない場合
「片付けようね」と声をかけても遊び続けていたり、「並ぼう」と伝えても動かなかったりすることがあります。
こうした場面では、「早くして」「もう時間だよ」と急かすだけでなく、子どもが次に何をすればよいのか分かりやすく伝えることを意識してみましょう。
例えば、「片付けて」だけではなく、「このブロックを箱に入れよう」と具体的に伝えます。
また、「あと3回遊んだら片付けようね」など、事前に知らせておくことで、子どもが気持ちを切り替えやすくなることもあります。
子どもがなかなか動かないときは、ただ指示を繰り返すのではなく、「何か困っていることはないかな?」「どうしたら次の行動に移りやすいかな?」と、子どもの様子に目を向けてみましょう。

・危険なことをしているときの声かけ
子どもが走ってはいけない場所で走ったり、危険な遊び方をしたりするときには、すぐに止める必要があります。
このような場合は、まず安全を確保し、そのうえで、何が危険なのか、どうすれば安全なのかを短く分かりやすく伝えましょう。
例えば、「ここは走るとお友達とぶつかるから、歩こうね」と伝える方法があります。
事故につながるおそれがある場合は、説明することよりも安全の確保を優先します。
実習生が一人で対応しようとせず、必要に応じてすぐに先生に知らせることも大切です。
実習では、先生が危険な場面でどのように子どもの行動を止め、安全な行動を促しているかにも注目してみましょう。

・友達とのトラブルが起きた場合
おもちゃの取り合いや順番をめぐるやりとりなど、子ども同士のトラブルに出会うこともあります。
実習生としては、すぐに「貸してあげよう」「仲良くしよう」と声をかけたくなるかもしれません。
しかし、まずはそれぞれの子どもがどのような気持ちでいるのかを理解することが大切です。
例えば、「使いたかったんだね」「まだ遊びたかったんだね」と、それぞれの思いを受け止めてみましょう。
そのうえで、子どもの年齢や状況に応じて、「どうしたらいいかな?」と一緒に解決方法を考えることもできます。
ただし、けがにつながりそうな場合は、安全の確保を最優先にします。
トラブルへの対応は、子どもの発達段階によっても異なります。
実習では、先生がどのように子ども同士の気持ちを受け止め、仲立ちしているかを観察してみましょう。


まとめ

実習中の子どもへの声かけは、最初から上手にできなくても大丈夫です。
大切なのは、決まった言葉をたくさん覚えることではなく、子どもの表情や行動、気持ちをよく観察し、そのときの姿に合わせて関わることです。
「やりたくない」と言われたら、まずは気持ちを受け止める。
泣いているときには、無理に泣き止ませようとせず、気持ちに寄り添う。
遊びに集中しているときには、そっと見守るなど、場面によって適切な関わり方は変わります。
また、声かけがうまくいかなかったときも、「失敗した」と落ち込むだけでなく、「なぜ伝わらなかったのかな」「ほかにどんな伝え方ができたかな」と振り返ってみましょう。
自分だけでは分からないことは、担当の先生に相談することも大切な学びになります。
子どもの「やってみたい」「聞いてほしい」「分かってほしい」という気持ちに寄り添いながら、一つひとつの関わりを大切にしていきましょう。
子どもの反応を少しずつ理解できるようになると、声かけにも自信が持てるようになっていきますよ。

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