コラム
実習で困ったときはどう相談する?先生への質問と報告のコツ

保育実習では、子どもたちと関わる楽しさや成長を感じられる一方で、「どう対応すればいいのかわからない」「先生に質問したいけれど、忙しそうで声をかけにくい」と悩む場面も少なくありません。
しかし、実習先の先生は、学生が最初から完璧にできることを求めているわけではありません。
分からないことを学ぼうとする姿勢や、気づいたことを伝えようとする姿勢を大切に見ています。
そのため、困ったことや疑問を一人で抱え込まず、適切なタイミングで相談や質問をすることが、実習での大きな学びにつながります。
今回は、保育実習で困ったときの相談の仕方や、担当の先生への質問・報告をスムーズに行うためのポイントをご紹介します。
「わからない」は悪いことではない
実習が始まると、「こんなことも知らないと思われたらどうしよう」と不安になり、質問することをためらってしまう学生もいます。
しかし、実習は保育を学ぶための大切な場です。最初から何でもできる人はいません。
むしろ、わからないことをそのままにして自己判断で行動してしまうと、子どもの安全や保育の流れに影響してしまうことがあります。
例えば、
「この遊びを始めてもいいのかな」
「この子への関わり方はこれで合っているのかな」
と迷った時は、一人で抱え込まず、担当の先生に相談することが大切です。
質問することは、決して「できないこと」ではありません。
子どもたちのことを考え、より良い保育を学ぼうとする姿勢の表れです。
質問すること=意欲があると受け止めてもらえることも多いため、遠慮しすぎず、積極的に相談してみましょう。
先生への質問と報告のコツ
・質問するタイミングを意識する
質問することは大切ですが、声をかけるタイミングにも配慮が必要です。
例えば、先生が子どもの着替えを手伝っている時や、ケガの対応をしている時など、子どもへの対応をしている場合は、すぐに声をかけるのではなく、様子を見ながら質問するタイミングを考えましょう。
子どもたちが落ち着いた時や、活動の切り替え時間などであれば、先生もゆっくり話を聞くことができます。
もし、すぐに確認が必要な内容であれば、「今、お時間よろしいでしょうか」「少し確認したいことがあります」と一言添えてから声をかけるようにしましょう。
相手の状況を考えて行動することも、保育者として大切な姿勢の一つです。
・質問はできるだけ具体的に伝える
質問をする時は、「どうしたらいいですか?」だけではなく、自分が何に困っているのかを具体的に伝えることがポイントです。
例えば、
「子どもが製作に参加したがらない時は、どのように声をかけるとよいでしょうか」
「このような場面では見守ることと手伝うことのどちらがよかったでしょうか」
など、状況を伝えてから質問すると、先生も答えやすくなります。
また、「私はこう考えたのですが、先生のご意見を聞かせていただけますか」と自分の考えを添えて質問することで、保育を考える力も身につきます。
答えだけを教えてもらうのではなく、なぜその関わりをするのかを学ぶ意識を持つことが大切です。
・報告は早めに行う
実習では、質問だけでなく報告もとても重要です。
例えば、子どもが転んだ、体調がいつもと違う、おもちゃが壊れていたなど、小さなことでも先生へ伝えることが必要な場面があります。
「これくらいなら大丈夫かな」と自己判断せず、迷った時は報告する習慣をつけましょう。
特に子どもの安全に関わることは、できるだけ早く伝えることが大切です。
早めに報告することで、先生も状況を把握し、適切に対応することができます。
・報告するときは簡潔に伝える
報告をする時は、長く説明しようとするよりも、要点を整理して伝えることを意識しましょう。
例えば、「〇〇ちゃんが園庭で転び、右ひざを少し擦りむきました。泣いていましたが、今は落ち着いています」というように、「誰が・何を・どうなったか」を順番に伝えると分かりやすくなります。
慌てると話がまとまらなくなることもありますが、一度状況を整理してから伝えることで、落ち着いて報告できるようになります。
実習を重ねる中で、簡潔に伝える力も少しずつ身についていきます。
・指摘やアドバイスは成長のチャンス
実習中には、先生から指摘やアドバイスを受けることもあります。
初めは落ち込んでしまうこともあるかもしれません。
しかし、それは学生の成長を願って伝えてくれている大切なアドバイスです。
例えば、「もう少し子どもの目線で話してみようね」「安全確認を先にしようね」といった言葉は、現場での経験をもとにした大切な学びになります。
その際は、「ありがとうございます。次は意識してみます」と素直に受け止め、次の行動につなげる姿勢を大切にしましょう。
実習で大切なのは、失敗しないことではなく、失敗やアドバイスから学び、次につなげようとする姿勢です。
まとめ
保育実習では、困った時に相談したり質問したりすることは、決して恥ずかしいことではありません。
わからないことをそのままにせず、適切なタイミングで先生に相談することは、子どもの安全を守ることや、自分自身の成長にもつながります。
また、質問はできるだけ具体的に伝え、報告は早く・簡潔に行うことを意識すると、先生とのコミュニケーションもよりスムーズになります。
実習中にいただくアドバイスや指摘も、自分を成長させるための大切な学びです。
素直に受け止め、次の行動につなげていきましょう。
実習では、完璧にできることよりも「学びたい」という姿勢が何より大切です。
困った時は一人で抱え込まず、先生や周りの保育者に相談しながら、一つひとつ経験を積み重ねていきましょう。
その積み重ねが、子どもたちに寄り添える保育者への大きな一歩になります。



