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「子どもが言うことを聞いてくれない…」実習中の関わり方のコツ

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保育実習中、「子どもが言うことを聞いてくれない」と感じる場面に出会うことはありませんか?
「片付けようね」と声をかけても動かない。
「こっちに来てね」と言っても来てくれない。
そんなとき「どうしたらいいんだろう」「自分の関わりが良くないのかな」と、不安になる保育学生のみなさんも多いのではないでしょうか。
実は「言うことを聞かない」という姿の中には、子どもなりの理由や気持ちが隠れています。
今回はその背景と実習中に意識したい関わり方について、わかりやすくお伝えします。

「言うことを聞かない」は本当にそう?理由はある?

まず考えてみたいのは、その姿が本当に「言うことを聞いていない」のかということです。
子どもは、大人の言葉を無視しているのではなく、「今はまだ気持ちが切り替えられない」「どうしたらいいのか分からない」といった状態であることも多くあります。
大人の期待と子どもの気持ちにズレがあることで、「聞いてくれない」と感じてしまうこともあるのです。

・遊びに夢中になっている
子どもが活動に集中しているときは、周りの声が入りにくくなります。
特に好きな遊びの最中は、「今やめる」という切り替えが難しいものです。
この場合はすぐにやめさせようとするのではなく、「あと少しでお片付けだよ」と事前に伝えたり、「ここまでできたら終わりにしようか」と区切りを示したりすると、気持ちの整理がしやすくなります。

・言葉の意味が理解できていない
年齢が低い子どもやまだ経験が少ない子どもは、大人の言葉の意味を十分に理解できていないこともあります。
「片付けてね」と言われても、何をどうすればいいのか分からない場合もあります。
そのときは、実際に一緒にやってみせたり、「この箱に入れようね」と具体的に伝えたりすることが大切です。

・気持ちの切り替えが難しい
新しい活動に移るとき、不安や戸惑いから動けなくなる子もいます。
特に環境に慣れていない時期や疲れているときは、気持ちの切り替えがうまくいかないことがあります。
「早くして」と急かすのではなく、「一緒に行こうか」と寄り添うことで、安心して動き出せることもあります。

・大人との関係がまだできていない
実習生の場合、子どもとの信頼関係がまだ十分に築けていないこともあります。
そのため、声をかけてもすぐに応じてもらえないことがあります。
これは自然なことなので、焦る必要はありません。
日々の関わりの中で、少しずつ関係を築いていくことが大切です。

言うことを聞いてくれない時の対応方法は?

・気持ちを受け止める
子どもがなかなか動けないときは、まずその気持ちに目を向けてみましょう。
「まだ遊びたかったんだね」「今やりたかったんだね」と気持ちを言葉にすることで、子どもは「分かってもらえた」と感じやすくなります。
気持ちが受け止められることで、その後の行動につながりやすくなります。

・短く分かりやすく伝える
長い説明やあいまいな言い方は、子どもにとって分かりにくいことがあります。
「お片付けしようね」だけでなく、「このブロックを箱に入れよう」と具体的に伝えることで、行動につながりやすくなります。

・一緒にやってみる
「やって」と伝えるだけでなく、「一緒にやろう」と関わることも大切です。
最初に一緒に取り組むことで、子どもが安心して動き出せることもあります。
特に実習生のみなさんは、この「一緒にやる関わり」を意識してみるとよいでしょう。

・タイミングを見る
同じ声かけでも、タイミングによって伝わり方は大きく変わります。
遊びがひと段落した瞬間や、子どもがふと周りを見たときなど、受け入れやすいタイミングを見て声をかけることもポイントです。

実習生として意識したいこと

子どもが言うことを聞いてくれないと、「うまく関われていないのでは」と感じることもあるかもしれません。
でも、それは実習生だからという理由だけではありません。
担任の先生でも、同じような場面に悩むことはあります。
大切なのは、「どうしたら伝わるか」を考え続けることです。

・完璧な対応を目指さなくていい
すべての場面でうまく対応しようとすると、かえって苦しくなってしまいます。
うまくいかなかった経験も含めて、大切な学びです。
「次はこうしてみよう」と振り返ることが、少しずつ自分の力になっていきます。

まとめ

「子どもが言うことを聞かない」と感じる場面には、必ず理由があります。
その背景にある気持ちを理解しようとすることが、関わりの第一歩です。
保育学生のみなさんは、うまく動かそうとすることよりも、子どもの姿を丁寧に見ることを大切にしてみてください。
一つひとつの関わりの積み重ねが信頼関係を築き、伝わる保育につながっていきます。
焦らず、自分のペースで学んでいきましょう。

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