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参観日ってどう動く?実習で意識したいこと

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保育実習の中では、日々の保育を学ぶだけでなく、特別な行事に関わる機会もあります。
そのひとつが「参観日」。
参観日は、保護者が園に来て、子どもたちの普段の姿や成長を見守る大切な日です。
園にとっても、保護者との信頼関係を深める大事な機会になります。
実習生にとっては少し緊張する場面ですが、「どんな動きをすればいいのか」を知っておくだけで、安心して臨めます。
今回は、参観日に実習生がどんなふうに動くとよいのか、具体例を交えながら紹介していきます!

参観日を迎える前の準備

参観日は、当日だけでなく事前の準備からすでにスタートしています。
まずは、実習担当の先生やクラスの先生方に、当日の流れや自分の役割をしっかり確認しておきましょう。

例えば、
・子どもの活動を見守る位置はどこか
・保護者が来園する前に手伝うべき準備はあるか
・参観中、実習生として子どもと関わる場面があるのか、それとも見守りが中心なのか

こうした点をあらかじめ把握しておくと、落ち着いて行動できます。
また、準備の段階で「私はどのように動けばいいですか?」と自分から確認する姿勢も大切です。
先生方にとっても、“主体的に考えて動こうとしている姿”が見えると、信頼感につながります。

当日の立ち振る舞いは?

参観日当日は、子ども・保護者・先生方の三者が関わる特別な日。
実習生はその中で「どんな立ち位置で、どう動くか」を意識することが大切です。
以下のような行動を心がけてみましょう。

・ 保護者への対応
実習生が積極的に保護者に声をかける必要はありません。
ただし、すれ違ったときには、明るい表情で「おはようございます」と挨拶をすることが基本です。
目を合わせてにこやかに伝えるだけで印象が良くなります。

・子どもとの関わり
参観日は、子どもたちにとっても特別な日。 保護者がそばにいることで、いつもより甘えたり、反対に緊張したりする姿も見られます。
そんなとき、実習生がさりげなく寄り添うことで、子どもが安心できることもあります。
たとえば、活動の準備で戸惑っている子に「一緒にやろうね」と声をかけたり、保護者から離れられない子に優しく手を差し伸べるなど、あたたかい関わりを意識してみましょう。
ただし、主役はあくまで子どもと保護者です。
実習生が目立ちすぎると参観の目的から外れてしまうので、子どもが主体的に動けるよう、少し後ろから支える姿勢を心がけましょう。

・先生のサポート
参観中は担任の先生が中心となって進行します。
実習生は先生の動きをよく観察し、補助的な役割を意識して動きましょう。
たとえば、活動で使う道具をさっと配ったり、子どもの動きを後ろから見守ったり、先生が説明しているときは子どもと一緒に聞く姿勢を見せるたりするなど、小さなサポートが、先生にとって大きな助けになります。

参観日の後に大切なこと

参観日が終わったら、その日の振り返りをしてみましょう。
たとえば先生方に、「今日はこのように動かせていただきましたが、改善点はありますか?」と声をかけてみると、具体的なアドバイスをもらえて学びが深まります。
また、保護者が帰った後の片付けを積極的に手伝う姿勢も大切。
ちょっとした気づかいが、先生方からの信頼につながりますよ。

実習日誌には、子どもの様子だけでなく、「参観日という特別な環境の中で、自分はどう動けたか」「先生方の対応で印象に残ったこと」などを記録しておくのがおすすめです。
後から読み返したときに、自分の成長を実感できるはず!
少し意識を向けるだけで、次の参観や行事にも落ち着いて臨める力がついていきますよ。

まとめ

今回は、実習生が参観日にどのように動けばよいかをお話ししてきました。
参観日は、子どもにとっては保護者に頑張る姿を見てもらう大切な日。
保護者にとっては子どもの成長を感じる機会であり、園にとっては保護者との信頼関係を深める特別な場です。
その中で実習生は、あくまで支える立場。
自分にできることを見つけ、先生方や子どもたちをそっと支える姿勢が求められます。
緊張する場面もあるかもしれませんが、笑顔で挨拶をすること、子どもをさりげなく支えること、先生の動きをよく見て補助に回ること。
それだけでも、十分に立派な学びの姿勢です。

参観日という特別な一日は、実習生にとっても大きな成長のチャンス。
「保護者の前で子どもを支える保育者の姿」を間近で感じながら、次のステップにつなげていきましょう。

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