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ハロウィンも楽しめる!季節絵本読み聞かせの工夫

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園での絵本の読み聞かせは、子どもたちにとってとても大切な時間です。
お話の世界に入り込むことで、言葉や想像力が育つだけでなく、心がほっとしたり、友だちと気持ちを共有したりすることもできます。
中でも「季節を感じられる絵本」は特におすすめです。
四季の移り変わりを絵本を通して感じることで、子どもたちは身近な自然や行事に親しみをもち、日々の生活がより豊かになります。
今回は、これからの季節にぴったりな“ハロウィンなど季節の絵本”を取り上げ、春・夏・秋・冬それぞれの読み聞かせの工夫をご紹介します。

季節絵本の読み聞かせの工夫とは?

季節に関する絵本はそのときの四季を感じ、行事や季節の食べ物などを知るきっかけにもなります。
季節の絵本だからこその読み聞かせの工夫を理解し、子どもたちに伝えていきましょう。

・春の絵本と読み聞かせの工夫
春は花や虫が登場する絵本が多く、子どもたちの生活にもつながりやすい季節です。
桜やたんぽぽが出てくるお話を読むときには、「園庭にも咲いているね」と声をかけると、自分の体験と結びつけながら聞いてくれます。
また、ちょうちょやてんとう虫の動きを真似しながら読むと、子どもたちも自然と体を動かし、よりお話に入り込めます。
読み終わったあとに園庭で「春探し」をするのもおすすめ。
絵本で見た花や虫を実際に見つけることで、気づきや喜びが広がります。

・夏の絵本と読み聞かせの工夫
夏は水遊びやお祭り、虫の声など、五感で楽しめる題材がたくさんあります。
波や雨が出てくる場面では声の調子を変えてリズムをつけると、子どもたちは自然と耳を傾けます。
花火のお話では、少し間をとってから「どーん!」と読むと、本当に花火を見ているようなワクワク感が生まれますよ。
読み聞かせのときに扇風機の風を浴びながら読んだり、水の冷たさを触ってみたりすると、絵本の世界と実際の体験がつながります。
読み終わったあとに「どんな音が聞こえた?」「どんな色だった?」と問いかけると、子どもたちが自分の感じたことを言葉にする良いきっかけになります。

・秋の絵本と読み聞かせの工夫
秋は実りの季節です。
どんぐりや落ち葉、さつまいもなど、子どもたちの身近にあるものがたくさん登場します。
絵本を読む前に本物のどんぐりを触ってみると、より一層お話が身近に感じられますよ。
果物や野菜の絵本を読んだあとにクッキングや収穫体験を取り入れると、絵本の世界と実際の活動がつながり、子どもたちの喜びも大きくなります。
また、最近では「ハロウィン」をテーマにした仕掛け絵本やワクワクするお話も多く、子どもたちの興味を引きやすいでしょう。
秋は少し落ち着いた雰囲気の絵本を選び、ゆったりとした声で読むと、心地よい季節感を味わえます。

・冬の絵本と読み聞かせの工夫
冬は雪やクリスマス、お正月など行事が盛りだくさんの季節です。
雪が降る場面は静かに、吹雪の場面は少し大きめの声で読むと、寒さや温かさを声で表現できます。
冬眠する動物の話では「しーっ」と子どもたちに声をひそめてもらうなど、一緒に参加できる工夫があると盛り上がります。
行事の絵本を読むときには、園での活動と重ねて紹介すると、子どもたちはお話の世界を自分の生活とつなげて楽しむことができますよ。


季節の絵本を読むときの共通ポイント

どの季節にも共通して大切にしたい工夫があります。以下のポイントを意識してみると良いでしょう。
次のポイントを意識してみると、より子どもたちの心に届く時間になりますよ。

・読み始める前に少し導入をして、子どもの気持ちをお話に向ける。
・季節に合った声や表情で、絵本の雰囲気を大切にする。
・動作や掛け声を取り入れて、子どもが一緒に楽しめる時間にする。
・読み終わった後に散歩や制作、行事などにつなげて体験を広げる。

子どもたちと一緒に絵本の世界を楽しみながら、四季のうつろいを感じるひとときを過ごしてみてください。


まとめ

ここまで、季節絵本の読み聞かせの工夫についてご紹介してきました。
季節の絵本は、子どもたちに自然や生活のリズムを感じさせてくれる、素敵な存在です。

春の芽生え、夏のにぎやかさ、秋の実り、冬のぬくもり。
それぞれの季節に合わせた絵本を読むことで、子どもたちは日常の中で「季節を楽しむ心」を育んでいきます。

保育者のちょっとした工夫で、絵本の時間はぐんと豊かになります。
これからも子どもたちと一緒に、季節の絵本を味わいながら、四季の移ろいを感じるひとときを大切にしていきましょう。

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