コラム

【5領域】『健康』はどんな活動に取り入れられる?

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保育や幼児教育を学んでいく上で基盤となる5領域。

今回はそんな5領域の「健康・人間関係・環境・言葉・表現」の中の『健康』が具体的にどんな活動に取り入れられているのかをご紹介します。

実習前や先生としての一歩を踏み出す時にも役立ててみてくださいね。

5領域の『健康』ってなに?

乳幼児期の子どもたちを育む上で基本としたい5つの領域が5領域として示されています。

その中でも『健康』は「心身の健康を育み、自分で健康な生活ができる力を育む」領域のこと。

→5領域全体についてはこちらで解説しています
https://www.coco-cari-egg.jp/column/89  

保育所保育指針・幼稚園教育要領・幼保連携型認定こども園教育・保育要領それぞれに、具体的なねらいと内容が記載されています。

ねらいや内容は「1歳以上3歳未満児」と「3歳以上児」が分けられているので、ここでもそれぞれに分けてどんな活動に取り入れられるのかを解説していきますね。

1歳以上3歳未満児の『健康』が取り入れられている活動

1歳以上3歳未満児の『健康』が取り入れられている活動

1歳以上3歳未満児の『健康』では、以上のようなねらいと内容が定められています。

基本的にはどんな活動にも関わってくるのが『健康』領域ですが、1歳以上3歳未満児で取り入れられる活動にはこんなものがあります。

マットの下に跳び箱などを置いてでこぼこ道を作り、歩いてみる

歩けるようになってきた子どもたちの足腰の発達をさらに促す活動になります。
最初は手をつないで歩いてみて、だんだんと一人でも歩けるようになるようにすることで、体が様々な動き方ができるようになっていく活動です。

できるようになっていったら、
→巧技台などを使って上ったり下りたりする動きを取り入れる
→急坂や全身を使って登るような遊具で遊ぶ
というように発展させていくことができる連続性をもった活動です。



トイレでの排泄に興味がわくよう、トイレに関する絵本を読む

トイレが出てくる絵本
「ノンタンおしっこしーしー(作・絵: キヨノ サチコ 出版社: 偕成社)」
「うんち(作・絵: いもと ようこ 出版社: 金の星社)」
など子どもたちの発達に合わせたものを選んで読む活動です。
絵本を読んだあとで、トイレに行ってどこに座るのか、手はどこで洗うのかなどをお話するとより具体的にイメージできるようになるので、子どもたちの様子を見ながら取り入れてみましょう。

3歳以上児の『健康』が取り入れられている活動

3歳以上児の『健康』が取り入れられている活動

3歳以上児の『健康』では、以上のようなねらいと内容が定められています。



園庭でみんなで鬼ごっこをする

戸外での活動で友だちとの関わり合いを持てる活動例です。はじめは保育士が決めたルールの中で遊んだあとは、鬼ごっこのルールをみんなで考えるなど発展させていくこともできます。

戸外で遊ぶことに子どもが主体的に取り組み、友だちとの関わりの中で心も成長できるような内容を組み合わせた活動になっているのがポイントです。


玉ねぎを観察してみる

玉ねぎでなくとも身近な食べ物をひとつ取り上げて、実際に観察したり触ってみたりしながら「食べもの」について考える活動です。食育の一環にもなりますが、いつも食べているものが「どんな形をしているのか」「どんな匂いがするのか」「どんな料理に入っているのか」「切ったらどうなるかな」と考えることで食べ物に興味をもつように促します。

実習の時などにカレー作りなどのイベントがある時には、その時使う材料を取り上げてみるのもおすすめです。

まとめ

5領域の中でも『健康』は子どもの心身の健康を育む領域のため、特別な活動をして取り入れるわけではなく日々の生活の中に散りばめられています。

何気なくやり過ごしてしまいそうな活動の中にも『健康』に関わる内容はたくさんあるので、見過ごしてしまわないようしっかり考えていくようにしましょう!

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