コラム

夏を感じる季節の絵本

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夏は、子どもたちの五感がぐんと広がる季節。
汗ばむ陽ざし、せせらぎの音、虫の鳴き声。海や山での冒険に、ひんやり冷たい食べものの嬉しさ…
そんな夏ならではの体験を、絵本を通して子どもたちにも味わってもらいたいですね。

今回は、夏にぴったりの絵本を4つのジャンルに分けてご紹介します。
季節を感じる読み聞かせの時間に、ぜひお役立てください!

夏を感じる季節の絵本


▲なつのいちにち
(作、絵:はたこうしろう)

真夏のある日、小さな男の子が虫取り網を手に、一人で野原に出かけます。ギラギラの太陽、ざわめく自然、汗の匂い…すべてが詰まった一冊。夏の一日をまるごと味わえる臨場感あふれる絵本です。




▲なつのやくそく
(作、絵:五味太郎)

夏の間だけ再会するふたりの友だちが、来年の「なつのやくそく」を交わす物語。作者の五味太郎らしいユーモアとシンプルな言葉で、子どもたちの心の成長を描きます。




▲なつのいけ
(作、絵:かこさとし)

池の中の生き物たちの様子を、かこさとし独特の観察眼で描いた科学絵本です。ザリガニやアメンボ、カエルなど、夏の水辺を舞台にした生き物の世界が広がります。




▲うみのそこたんけん
作、絵:なかのひろたか(構成・文:やまもとやすひこ)

実際の海の底を探検しているようなリアリティと、絵本ならではのワクワク感。海の深さに応じた生き物の変化や、環境の違いも知ることができ、学びと夏の爽快感が同居する一冊です。


夏の冒険、旅の絵本


▲ぐりとぐらのかいすいよく
(作:なかがわりえこ 絵:やまわきゆりこ)

ぐりとぐらが浜辺で海水浴を楽しむお話です。貝がらやカニ、波遊びなど、夏の海辺の楽しさがぎゅっと詰まっています。長年愛されてきたシリーズの夏バージョンです。




▲うみの100かいだてのいえ
(作・絵:いわいとしお)

「100かいだてのいえ」シリーズの海バージョンです。主人公が深い海の底にある「100階建ての家」を訪れながら、さまざまな海の生き物たちと出会います。驚きと発見の連続に子どもたちも夢中になりますよ!




▲あまがえるりょこうしゃ
(作、絵:松岡たつひで)

あまがえるたちが水辺を離れて旅に出る、小さな冒険絵本です。虫の目線で描かれる世界がリアルで、子どもたちの想像力をかき立てます。


涼やかで幻想的な夏の絵本


▲うみべのハリー
(作:ジーン・ジオン 絵:マーガレット・ブロイ・グレアム)

海辺で家族と過ごす犬のハリーの物語です。砂浜での出来事や水辺の描写が涼しげで、レトロなタッチの絵が心を和ませます。




▲おばけのてんぷら
(作、絵:せなけいこ)

うさこちゃんが作るてんぷらを、こっそり食べようとするおばけ。ちょっぴり怖くて、かわいらしくて、どこかひんやりする夏のお話です。


夏のおいしい食べものの絵本


▲すいかのたね
作、絵:さとうわきこ(ばばばあちゃんシリーズ)

ばばばあちゃんが、なんとすいかのタネから大冒険を繰り広げます!すいかを食べた後の”たね”という身近なものが発想の種に。楽しくてちょっと不思議な物語です。




▲やさいのおなか
(作、絵:きうちかつ)

「これはなあに?」と野菜の断面を見せながら、クイズ形式で進む絵本です。ピーマン、トマト、きゅうりなどの夏野菜も登場し、野菜への興味が深まります。親子で盛り上がれる一冊ですよ。




▲くだもの
(作:平山和子)

まるで写真のような緻密なリアルさで描かれた絵本です。種をまいて育て、花が咲き、実がなり、収穫して食べるまでを丁寧に描いています。自然の恵みを感じられるお話ですよ。


まとめ

夏の絵本には、ただ「季節を感じる」だけではなく、発見や冒険、五感の刺激、そして味覚の楽しさなど、子どもたちの「夏そのもの」がぎゅっと詰まっています。
ジャンルごとに異なるテーマで楽しむことで、読むたびに新しい“夏の表情”と出会えるはずです。
ぜひこの夏、お気に入りの一冊を見つけて、「物語のなかの夏」をたっぷり味わってくださいね。

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